どうも！
こんにちは、証券会社出身トレーダーの塾長かずきです。
今回はネット上で配布されている
「無料自動売買ツール」について、
その不安要素について解説したいと思います。
最近テレビや雑誌でも「貯蓄から投資へ」ってよく聞きますよね。
皆さんも周りの人たちが何かしら投資をしているよって聞いたことありませんか？
まぁ投資にもいろいろありますが、ちょっとしたブームになっている感じもしますね。
実はFXに関しても、たくさんの「自動売買ツール」がネット上で氾濫していて、「FX 無料 自動売買ツール」で検索すると何百万件も検索結果がでてきますし、配布しているYOUTUBEチャンネルやブログもありますよね。
まぁこれだけたくさん出ていると、
何がよくて何が悪いのかなんて良く分からないまま、もうすでに利用されている方もいらっしゃるかと思いますが、
実はこの無料の自動売買ツールの多くは大きな不安要素というか
欠陥を持っているものが多いのをご存じでしょうか？
ズバリ！「無料自動売買ツール」の不安要素は3つあります。
そしてなぜ無料なのか？というのがポイントなのですが、
無料には無料のワケがあるのです。
使っている人は聞かない方がいいかもしれませんが
しっかりと解説していきますので最後まで見てくださいね。
不安要素① FX初心者のプログラミングである
早速ですが、
まず一つ目の不安要素として
「FX初心者のプログラミングである」ということです。
そもそも「自動売買ツール」を作るにはプログラミングの技術が必要になり、
具体的には「MQL」というプログラミング言語を習得しなければいけないです。
なので、
プログラミング言語の「MQL」を習得することからがスタートになり、
習得までにはそれなりの時間と労力が必要になります。
このことから、
自動売買ツールを作成するには「プログラミングの知識が必須」だということです。
では、
『単純にそのプログラミング言語をがんばって習得すればいいんですね？』となりそうですが、
仮にプログラミング言語をそれなりにがんばって習得しても、
稼ぐことができる自動売買ツールを作ることができるかとなると話は別ですよね。
【稼げる自動売買ツール】を作るには、
FXのことを十分理解して、そのうえで「勝てる手法を組み立てる力」＝チャートを分析する知識と能力がなければ難しいと言えます。
これは何となくわかると思います。
ネットで無料で提供している「自動売買ツール」は、FXの知識を持っていない人が、
別の無料自動売買ツールを真似してプログラミングした可能性があります。
そのような無料自動売買ツールを見極めるのは難しいかもしれませんが、作成者がFXに精通しているかどうかが分からない時や、プログラミング内容が不明の時、または勝率100％とか無敗などの宣伝文句に著しく偏りがある場合などは注意が必要です。その場合は安易に飛びつくのは避けたほうがいいですね。
これが無料自動売買ツールの不安要素のひとつとなります。
FXのことを知らない人がプログラミングしただけの「自動売買ツール」なんて、怖いですよね。
じゃあなぜこれを配布するかというと、海外ＦＸアフィリエイトってご存じでしょうか？
IB報酬というのですが「紹介したお客さんが取引をするたびに、手数料の一部を紹介者が報酬として受け取る」というものです。
これを行う為に作られるというケースがあります。
不安要素② 検証をほとんどしていない
では、もう一段深く考えてみましょう。
仮にFXの知識があって、さらにチャート分析の知識もあって、
プログラミングもできる人が作った無料の「自動売買ツール」があるとします。
これは何となくよさそうに見えますよね。
では皆さん、これは本当に「勝てる」自動売買ツールに違いないと思いますか？
はい、そうなんです、答えは「勝てない」が正解です。
なんで？と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
なぜ勝てないかというと、この作りたての「自動売買ツール」をいきなり
自分のFX口座で運用できますか？って事です。
例えばですが、
コロナのワクチンって開発からどのくらいで実用化になったかわかりますか？
ちょっと調べたのですが、通常のワクチンって開発から
実用化まで10年くらいはかかるみたいです。
ただコロナのワクチンはなんと1年くらいで承認されたんですね。
これはものすごいことで、10年かかるところを1年で実用化までやりきったってことなんです。
ちょっと話がそれましたが、どれだけ急いでも1年はかかるという事に注目してほしいです。
人命にかかわることなので当たり前かもしれませんが、
1年間でも膨大な量の試験やテストをクリアしてきたということは理解できますよね。
もちろん自動売買ツールというのは人命には直接関与はしないのですけども、
汗水流して稼いだ大切なお金を運用するということで、同じように見てほしいのです。
つまり、ひとつの自動売買ツールの開発から実用化まで、
時間を掛けてそのプログラムにバグやエラーがないか、
想定した取引がされているかかどうか、
そして、一連の取引は相場に対応できているのかどうかの
動作確認をする必要があるのです。
もう1回言いますが、皆さんの大切なお金を運用する訳ですから
徹底的に動作確認をするのは当然ですよね。
これがいわゆる「検証」という作業になり、
この「検証」という作業は絶対的に必要な工程といえます。
そしてこの「検証」工程では過去検証と言って、過去の相場をさかのぼって行う必要があるのです。
僕が思うには最低でも2年間は検証期間が必要かなと思います。
もちろん長ければ長いほど信用性が上がるので、
無料自動売買ツールを検討する際は検証期間がどの程度なのかを確認してほしいです。
仮に検証期間が記載していない無料自動売買ツールがあった場合は無視してもよいと思います。
不安要素３無料の理由とは
さて、ここまでくるともうお分かりかと思いますが、プログラミングの知識とFXの知識とチャート分析の知識を有して、さらに膨大な時間と労力をかけて検証して、ようやく商品化までたどりついた「自動売買ツール」ができたとします。
そんな「自動売買ツール」を無料で簡単に出せると思いますか？
そんな訳ありませんよね。
先ほどのワクチンの例でもだしましたが
ファイザー社ワクチンは1回分110ドルから130ドルと掲載されています。
ということは、
普通に考えても、無料で提供している「自動売買ツール」ってやっぱり
何かが抜けている可能性があるという事なんです。
つまり、プログラミングの知識があってもFXの知識がない、
ただ他をまねたプログラムしただけの「自動売買ツール」か、
検証不足の危なっかしい「自動売買ツール」かのどちらかか、
もしかしたらその両方である可能性もありますよね。
全てがそうだとはもちろんいえませんが、
冷静に考えるとどうですか？
中々怖いですよね？
ただし、
ろくに検証していない無料の「自動売買ツール」が、
ホントにたまたま、今の相場の動きと相性がよくて、
勝ててしまうってことはありえます。
でもこれってその期間だけに起こりえた単なる結果論に過ぎず、
言ってみれば中身の良し悪しではなく宝くじのような当たりハズレだけに頼った
代物になるわけなんですね。
皆さん、分かりますよね、そんなギャンブル的なものに
大切なお金を運用したいと思いますか？
とても出来ないですよね。
僕は絶対できません。
ろくに検証していない無料の自動売買ツールは、
長い目で見れば絶対的に破綻することが目に見えています。
つまり無料で手に入る「自動売買ツール」というのは、
そういう危険性をはらんだものなんだと、いうことをよく理解して、
それでも使う場合は、十分注意してください。
「分からない！」って方は僕に相談していただければと思います。
勝率100％と謳った自動売買ツールがたった3カ月の過去検証で
「毎月勝っている」と言っている事が本当にある業界です。
勝率100％はまずありえません。そして3カ月の検証で
毎月勝っているなんてことは明らかに検証不足なので信用しないでくださいね。
「自動売買ツール」の使い方が重要
無料の自動売買ツールの多くは長い目で見たら破綻するという話をしましたが、「じゃあ実際の『自動売買ツール』ってどうやって使えばいいの？」ということをお話しします。
昔は僕自身も無料の「自動売買ツール」を何十個も取り寄せては試してきたのですが、ある一定の水準や期間では勝てる「自動売買ツール」は存在しているというのも事実です。
でもやっぱりどれだけ優れた「自動売買ツール」でも必ず一定の周期で破綻してしまう確率が高いです。
これは正直にいうと有料販売されている「自動売買ツール」でも起こりえます。
これが弱点の3つ目に挙げていた「単に放置しているだけでは勝てない」ということにつながるわけで、
言い換えると、
どの「自動売買ツール」を使う場合でも、相場への対応の仕方や使い方をマスターすることが必要になる、ということになり、それが重要なポイントになります。
これを怠るとどんな「自動売買ツール」を使ったとしても長期的に勝ち残っていくことはできません。
何故かというと、ひとつひとつの「自動売買ツール」には相場動向における得意パターンなどが異なることがあるため、ひとつの「自動売買ツール」を放置したまま運用することは避けなくてはいけなく、複数の組み合わせを考えたり、時期などを考慮することが重要になってくるのです。
なので「自動売買ツール」の使い方というのが、
重要な「ノウハウ部分」となってくるわけです。
もしこれらが難しいと感じる方は、従来の自動売買ツールの運用は
避けた方が良いかもしれないです。
今従来と言ったのは訳がありまして
今の時代、人工知能を搭載したEAというのも登場しています。
僕が使っているアルゴリズムも人工知能を搭載したEAなんですが、
AIといったらchatGPTとか今話題になってますけど、
AIの普及によって、このノウハウも必要なくなって
きているのも事実です。
まとめ
今回は無料の「自動売買ツール」の弱点をお伝えしていきました。
①FX初心者のプログラミングである
②検証をほとんどしていない
③単に放置しているだけでは勝てない
もし無料版を利用したいという方は、これらをよく頭にいれてから精査して欲しいです。
また、これらをネット上で配布している人も
FXやチャート分析などの知識がなく、単に報酬が入ることを目的にしている場合が多いので、配布サイトの信頼性というところもよく見た方がよさそうですね。
少なくともあおるような謳い文句の無料自動売買ツールを出している
チャンネルやSNS、ブログは注意してくださいね。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう！
