【ドル円どうなる?】シリコンバレー銀行破綻による影響

ドル円どうなる?】シリコンバレー銀行破綻による影響

どうも
こんにちは、証券会社出身トレーダーの塾長かずきです。

 

今回はシリコンバレー銀行破綻による影響」について解説します。

 

みなさんはドル円のファンダメンタルをきっちりと追いかけられているでしょうか?

 

テクニカル分析はなんとなくわかるけど、ファンダメンタル分析は苦手という方も多いかと思います。

 

本日はそういう方に向けて、シリコンバレーバンク破綻がFX市場に与える影響について話していこうと思います。

 

FXの世界ではファンダメンタルを読み違えてしまうと、大きな損失の原因となってしまいますが、逆を言えば、今日のテーマにもあるような経済ニュースをしっかりと理解することでトレンドに乗っかり、大きな利益をだすことも可能だということですね。

 

本日のブログを最後まで読んでいただくと、シリコンバレーバンクの破綻がFX市場にどのような影響を及ぼしうるかがよくわかります。

 

また、この先数ヶ月ドル円を取引するうえで注意しなければいけないポイントが理解できますので是非最後まで見て行ってくださいね。

 

それではいってみましょう

シリコンバレーバンク経営破綻問題をわかりやすく解説

最近のドル円の下落要因になったのが、シリコンバレーバンクの経営破綻問題ですね。

 

この報道を受けてアメリカ株は下落、長期金利は低下し、ドルが売られるなど、完全なリスクオフ相場となり、円が買われる展開となりました。

 

では、そもそもなぜシリコンバレーバンクは経営破綻に陥ってしまったのか?

 

今日はこの点についてわかりやすく解説していきたいと思います。

 

まずはじめに、シリコンバレーバンクはどういった銀行だったかと言うと、新興IT企業など主にベンチャー、スタートアップ企業に対して融資をおこなっていた銀行でした。

 

ここで注目すべき点は、その融資の方法がコミット型と呼ばれる融資だったということです。

 

コミットとは、日本語では「約束」を意味する言葉なんですが、

 

これは銀行と企業との間で、後ほどお金をかしますよという「約束」だけ先に交わしてしまい、将来企業側が資金が必要となるタイミングで契約で取り決められた金額の範囲でお金をかしますよと、こういったタイプの融資契約だったわけですね。

 

相互で取り決められた範囲内という制限はありますが、企業側から「お金を貸して」と言われたら、銀行側はその要請に応じないといけない、そのような融資形態になっていたということです。

 

しかし実際は、企業側からの融資の要請に対して、シリコンバレーバンク側は、これに応じられるほどの十分な資金を持ち合わせていませんでした。

 

シリコンバレーバンクもなんとかこのお金を工面しようと色々頑張ってみたのですが、どれもうまくいかず、最終的には経営破綻し、米連邦預金保険公社FDIC)の管理下に置かれることとなりましたというのが一応の結末ですね。

リーマンショックの再来か!?ドル円の今後を占う

で、みなさん気になるのが、今回のシリコンバレーバンクの経営破綻の影響が他の銀行にまで波及し、リーマンショックの再来のような金融不安の引き金となってしまうのか?というところですね。

 

結論から言うと、現時点ではその可能性は低いのではないかと思っています。

 

なぜなら他の銀行は、シリコンバレーバンクのようなずさんな経営をしていないからです。

 

その根拠はというと、各銀行の財務諸表を見ればわかりますが、すぐに現金化できる資産を十分に保有しているのが確認できます。

 

これがシリコンバレーバンクとの大きな違いと言えます。

 

ですので、シリコンバレーバンクと同じ理由で、特に大手銀行などがすぐに破綻してしまうといったケースは考えにくいのではないかと思います。

 

しかし一方で、今回の件の余波がまったくないかと言えばそうではなく、シリコンバレーバンクから融資を受けるつもりでいた企業の資金繰りが悪化することは間違いなく、他の銀行の融資を頼りにする機会が増えることが予想できますよね。

 

また、お金を貸し出す銀行側からすれば、今回このようなスタートアップ企業に対する融資の失敗から銀行の経営が破綻してしまうというモデルができあがってしまったことで、融資する際の審査をより慎重におこなわざるを得ず、これまでは実現できていた経済の循環、つまり銀行が融資して新興企業が成長し経済発展に繋がっていくという好循環が失われる恐れがあります。

 

そうなると、もともと体力のない(資本金の少ない)新興企業側でも、倒産する企業がでてくることは容易に想像できますし、こういった銀行のお金の貸し渋りがお金の流動性を悪化させ、強いてはアメリカ全土の経済不況につながる可能性は否定できません。

 

そもそもコロナショック以後の急速な利上げの影響で、中小企業が資金繰りに困っているなかで、この影響も加味した結果、FRBが積極的な利上げを一時見送るなんてことも考えられます。

 

3月23日のFOMCで、FRBは市場の予想通り0.25%の利上げをおこないました。

 

当初予想されていた利上げを今回見送ってしまうと、FRBシリコンバレーバンクの破綻を深刻に捉えている証拠となり、金融市場がパニックに陥ってしまう可能性があることから、利上げせざるを得なかったのではという噂が流れたほどです。

 

実際に政策金利の発表直後からドルは急速に売られ、週末にドル円は一時的に130円を割り込みましたので、利上げだからドル買いと市場は楽観的には捉えていないということですね。

 

とにかく今後のFRBの動向には注意が必要ですし、今回のシリコンバレーバンクの破綻をきっかけとした金融不安がドル円の上値を重くする要因になることが考えられます。

 

最後に簡単ではありますが、ドル円テクニカル分析をしてみます。

 

まずは月足です。

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2023年に入り、ドル円は120円台の後半に突入しました。

 

しかし、月足単位では一度も120円台で引けたことはなく、ダマしとなって月末には130円台に回帰しています。

 

3月は120円台で終わるのか、それともまた130円台で踏みとどまるのかが最大の注目点と言えます。

 

次に週足です。

画像
 

現在は三角持ち合いの中でもみあっている状態です。

 

これをどちらに抜けるかが今後のドル円において最大のポイントですね。

 

下抜けたら本格的なトレンド転換ですが、下抜けのダマしにはご注意ください。

 

【まとめ】

はい、では本日のまとめです。

 

シリコンバレーバンク経営破綻問題をわかりやすく解説
リーマンショックの再来か!?ドル円の今後を占う

 

シリコンバレーバンクの経営破綻が他の銀行に波及し、リーマンショック級の金融不安を引き起こす可能性は今のところ低そうだということを解説しました。

 

ドル円に関しては4月以降もFOMCの利上げが続くのか、それとも見送りになるのか、このあたりに注目です。

 

テクニカル的には、月足で130円を割ってくるのか、上昇のトレンドラインを下抜けるのか、このあたりは注視が必要ですね。

 

クレディスイスの経営不振など、ヨーロッパも火種を抱えているので、ドルが持ちこたえても、安全資産である円買いが今後進むことも十分考えられます。

 

ファンダ的にはいくつもの要因が複雑に絡んで難しい相場なので、これらの点に注意しながら安全第一でコツコツ利益を積み上げるのが今はいいと思いますね。

 

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

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